昨日の晴天から一変、今日は朝から曇り空で仕事帰りには雨が降り出してきました。
私はデイサービスセンターで介護士をしています。
若い頃は体力もあったので夜勤業務もやっていて、途中妊娠、出産で仕事をしていない時期もありましたが、数えると20年以上介護の仕事に携わってきました。
人生の大先輩である利用者様から教えていただくことは多く、学びの日々であります。
介護の仕事は体力面でもお給料の面でも正直厳しいと思うことが多々ありますが、自分が人間的に成長できる素晴らしい職業です。
親も自分も必ず通る『老いの道』。
それぞれいろんな問題を抱えながらもイキイキとされている利用者様の姿を拝見し、そのことを深く考えるとともに、今まで以上に人生を豊かに生きていきたいと思うようになりました。
そんな素晴らしい職業ではありますが、何度体験してもどうしてもしんどいときがあります。
利用者様が亡くなられたとき。
このときばかりは気持ちが沈みまくります。
今の職場で勤務するようになってもうすぐ2年になります。
その間にも何人かの利用者様がお亡くなりになられ、そのたびに心が苦しくなりました。
入浴介助で世間話をしながら背中を流させていただいたこと、ご家族のお話を嬉しそうに話されていたこと、職員にかけてくださった温かい労いのお言葉。
利用者様の笑顔とともにそのことがまるで走馬灯のように脳裏を流れていき、自分は利用者様へしっかりしたケアができていたかな、もっとできることがあったんじゃないかと思いました。
もっともっとお話させていただけば良かった。
もう二度とお会いすることができないんだから。
高齢者の方に限らず生きている全ての方に言えることですが、寿命は人それぞれ違っても、命には必ず限りがあります。
明日はどうなるかわからない。
また明日、また来週ねと言ってお別れして、再びお会いできないということがあります。
だからこそ一日一日がとても大切なのであり、一期一会の気持ちでもって一瞬一瞬を大事にしたいと思うまーたるです。
先日亡くなられた利用者様は私の持つイメージでありますが、肝っ玉母さんというような方でとても明るい笑顔の方でした。
私が何か失敗しても、いいよいいよ、大丈夫だよとおっしゃってくださり、一緒に来られているご主人とちょっとした言い合いをされても、ご主人への思いやりが随所に垣間見れるあったかい方でした。
体調が思わしくないのは知っていましたが、急な訃報に驚きを禁じ得ませんでした。
もう二度とお会いできないんだ……。
寂しいとか悲しいとかの気持ちの前に、それが一番に浮かんできたことです。
自分が生きていて、大切な方々もともに生きている。
それは当たり前のことじゃなくて、毎日奇跡の中に私たちは生きているんだなと強く思いました。
だからこそ今生で繋がったご縁を大切にしたいし、限りある命の尊さを噛みしめながら毎日を心を込めて過ごしていきたい。
利用者様から最後にこうして一番心に響くことを教えていただけることを、とてもありがたく思います。
ご縁をいただけて嬉しかったです。
ありがとうございました。
心から感謝です(*´꒳`*)
しとしとと降る雨は、なんだか涙雨のようだと思いました。
あったかい雨だなと思いました。
晴天の昨日。
この空を翔けて逝かれるのかなと思ったら、いつもの青空がなんだか寂しく見えました。
でも、きっとこの光の道を上がって逝かれるんだろうな(*´꒳`*)
最後まで読んでくださりありがとうございます(*´꒳`*)